日鉄住金鋼管

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本にもインターネットにも
書かれていない技術をつくれ。
世界にひとつのオリジナルな仕事を、
あなたの手で。

課題を発見し、現場をじっくり考察し、
改善プランをたてる。
必要な工具を作成したり、地道な実験を繰り返しながら、
具体的解決を目指す。
私たちに求められる解決法は、本にも
インターネットにも書かれていません。
自分で手を動かし試行錯誤しながら
ベストな解を探す仕事。
自分で考えて、自分でつくる。
だから面白い。毎日が発明の日々です。

技術系社員編

※年次・所属部署等は取材当時のものです。
2011年入社 浅野真吾

生産性10%アップ!鋼板を曲げるロールの改善。

日鉄鋼管のパイプはロール成形という鋼板を徐々に曲げる方法で製造しています。パイプのサイズごとにロールを保有しており、このロールの設計改善、管理方法の見直しをおこないました。このロールが原因となる製造トラブルが頻繁におこっており、生産性向上の足を引っ張っていましたが、この3年間では重大トラブルは発生せず、生産性も10%近く向上!でも、大変だったんです。ロールのサイズ・種類も多いので、計画を策定する段階から四苦八苦。設計改善・メンテナンスに時間がかかりスケジュールの再調整等も煩雑。投資金額も高額だったので失敗しないかドキドキ。だから、軌道に乗った時は嬉しかったですね。数値管理も大切ですが、実際に使用しているロールの状態や、完成した製品の実物を確認するなど、アナログな視点も忘れちゃいけないと思いました。
  • 所属九州製造所 九州工場 技術室
  • 出身学部工学部 機械工学科
  • 出身地埼玉県
  • ひとこと自己紹介趣味はバンドです。
2010年入社 神尾太輔

歩留まり率2%、稼働率3%の改善!成形ロールの新設計。

新しい成形ロールの設計を担当。歩留まり率約2%、稼働率約3%の改善を達成することができました。ロールの設計は初めての経験であり、十分な考察ができるかなど、様々な不安を抱えながらのチャレンジでした。しかも、ロールの更新タイミングだったため、失敗してしまった場合、既存のロールは使えないという状況。絶対に失敗できないプレッシャーがありました。慎重な設計が求められる一方、現状の課題を改善する必要もありました。私たちは溶接管をつくるメーカーですが、技術スタッフが取り組むことは、ただただ鋼管をつくることだけではありません。新商品の設計・製造はもちろん工具の設計、品質改善、熱処理、計測や防錆メーカー他社との交渉や設備の改善など、工場で起こるあらゆる課題に立ち向かい、挑戦していく仕事。なかなかダイナミックなんですよ。
  • 所属和歌山製造所 和歌山工場 技術室
  • 出身学部生産機械
  • 出身地大阪府
  • ひとこと自己紹介単純な性格です。趣味はゲームと歌うこと。
2009年入社 小阪剛志

労働時間も原料コストも削減。圧接V字の角度の研究。

製造現場には調整レンジというものがあります。ロールをセットする際は何ミリから何ミリの範囲でおこなうなど、製造におけるストライクゾーンのようなものです。溶接する時に電気を流すのですがこの電気投入熱量のレンジも細かく決まっています。しかし、調整レンジが狭いと設定に時間がかかる。ミスも発生しやすい。そこで、電気投入熱量のレンジを広げるために、整形ロールの改善に着手しました。パイプは板を曲げて丸い形に溶接してつくるのですが、両サイドの面を圧接する際、隙間はV字の形になる。このVの角度に着目。角度を広げることで、調整レンジを1.5%から6.0%まで広げることが可能に。労働時間も原料コストも削減することができました。ロールの曲げ方一つとっても、文献を読んだり、三角関数等を使い計算したり、様々な方法でアプローチをおこないます。大事なことは「なんとかなる」ではなく「なんとかする」という気持ちで取り組むこと。最近では、高強度材(100k材)の加工が厳しいパイプの試作品の製造にも成功。ピーク時で約180tの受注に。難しい問題を解決できた日の仕事終わりは最高に気持ちがいいです。
  • 所属名古屋製造所 名古屋工場 技術室
  • 出身学部工学部 機械情報工学科
  • 出身地東京都
  • ひとこと自己紹介みんなで何かやるのが好きです!
2008年入社 木村将秀

年間2000万円のコスト合理化も。新型切断機導入。

尼崎工場E2ミル(6インチ)に新型切断機を導入しました。パイプ管端品質の向上と年間2000万円の刃物コスト合理化を達成。稼働当初はトラブルが多く大変でしたが、あきらめずに様々な改善を重ねました。管端品質向上、生産コスト向上に貢献することができ、困難な仕事にも立ち向かえる自信がついたように思います。「好きこそものの上手なれ」という言葉があります。最初から自分の仕事を好きになるのは簡単なようで難しいことだと思いますが、興味を持って関わっていくとどんどん仕事を好きになり、結果もついてくるように思います。
  • 所属技術統括部技術管理室 兼 尼崎工場設備室
  • 出身学部産業保健学部環境マネジメント学科
  • 出身地福岡県
  • ひとこと自己紹介最近肩の痛いスポーツマン。

事務系社員編

※年次・所属部署等は取材当時のものです。
2011年入社 冨山有三

過去最大の対応数量。グループ戦略商品の受注。

大規模太陽光発電所向けの商談で、日本製鉄グループの戦略商品の一つである、「スーパーダイマ」を使用した鋼管を受注することができました。1物件での対応数量は過去最大。取引先への製品PR及び製造技術の向上に貢献できたと思います。取引先や素材調達元との価格・納期交渉。受注後の製造・デリバリー・品質フォロー対応。各所との綿密な連携プレーなので、どれも欠かせない重要な仕事です。価格だけではなく、技術面で評価をいただいて受注した時や、日鉄鋼管だから買いたいという取引先の声を聞くと、やはり大きな達成感を感じます。これから入社する人たちには、基本的なことが一番大事だよ!と伝えたいですね。何事にも興味を持って前向きに取り組む好奇心。周囲を引っ張る明るい振る舞い。関係者への感謝の気持ち、わからないことはわからないと言える素直さ。どれもいい仕事をする上で欠かせないことです。
  • 所属本社営業部 建材管室
  • 出身学部文学部歴史学科
  • 出身地千葉県佐倉市
  • ひとこと自己紹介入社後、営業企画⇒メカ室⇒建材管室と営業部門に携わっています。
2007年入社 福本直哉

逆転勝利の月間100トン!新開発のエキマニ部品。

エキマニとはエキゾーストマニホールドという自動車部品。各シリンダーから排出される排気ガスを一本にまとめ、 マフラーに送る集合管の名称のことです。約3年かけて、未開拓領域だった某自動車メーカーのエキマニ部品向けの製品を受注。なんと月間100トン近い取引に。お客様の窓口確認・人脈づくりにはじまり、素材メーカーと共同での技術PR会の開催、お客様との試作評価の実施など、自動車メーカーが新しい部品を立ち上げるまでの一連の流れを経験。設計から市場投入までのモデルサイクルもより深く知ることができました。新規注文と同時に、他部門からも関心を持っていただけたことも大きな収穫です。しかし受注までの道のりは決して楽ではありませんでした。お客様が定める性能評価に競合他社はいち早く合格する一方で、中々合格できない。親会社の研究所や加工機メーカーの意見も伺いつつ、何度も何度も条件を変更しながら立会い評価を行ないました。受注が決まり社内外の関係者と祝杯をあげた時は感無量でした。
  • 所属無錫日鉄鋼管有限公司(出向中)
  • 出身学部経営情報学部・経営情報学科・企業学
  • 出身地兵庫県神戸市
  • ひとこと自己紹介旅行好きが高じて、中国でも夫婦で色々な土地に出かけています。
2008年入社 阿久津勇司

脳内に200人のデータベース。パイプをつくるパイプ役。

製造ラインという川の流れを止めないように、遮るものを退かしたり、円滑に流れるように知恵とアイデアを絞る。時に工場の端から端を駆け回る。生産管理とは「パイプづくりのパイプ役」のような仕事です。管理というと地味に思われるかもしれませんが、なかなかダイナミック。たとえば「来週までにお客様にサンプル製品を納入しなきゃいけなくなったんだけど、お願いできないかな?」なんていう緊急ニーズがダイレクトに降り掛かってくる。実はこのようなピンチこそ、僕らの腕の見せどころ。脳内にインプットされているスタッフ約200名のデータベースを検索し、誰に何をお願いして、どのように段取りを組めば可能になるのか、といったプランを一瞬で描きます。そして現場に走る!工場は機械の塊ですが、現場の流れをつくっているのは人。人の気持ちをつなぐことが最も大事なポイントなのです。そして何と言っても解決のスピードですね。鉄は熱いうちに打てと言いますが、パイプをつくる現場も同様。実際に自動車への採用が決まり出荷されるようになったりすると、陰ながらガッツポーズしています。
  • 所属鹿島製造所 鹿島工場 生産管理室
  • 出身学部経済学部 経営学科
  • 出身地東京都
  • ひとこと自己紹介こう見えても料理好き。BBQやキャンプでは重宝されます。